11/06/2026
「人を評価するのは難しい…」
評価者研修を実施すると、感想として多くの方からこの言葉を耳にする機会は少なくありません。「一生懸命、部下を見ている」「時間をかけて面談をしている」それでも「納得してもらえない」「成長につながらない」と感じてしまう…。そんな違和感の正体は、どこにあるのでしょうか。その鍵の1つが、「評価」と「評論」の違いです。
・「評価」と「評論」の違いとは?
評価とは、本来「基準」と「事実」に基づいて行うものです。あらかじめ定められた数値目標や行動目標等に照らし合わせて、「どのような成果があったのか?」を客観的に捉え、判断する行為です。
一方、評論は「感想」や「印象」によるものです。基準が曖昧なまま、「なんとなく」「そう感じる」といった主観で語られる言葉です。
・評価(Evaluation)
あらかじめ定められた基準や目標に照らし合わせて、事実に基づき判断すること。目的は「成果の確認」と「成長につなげること」
・評論(Commentary)
個人の意見や感想、印象をもとに良し悪しを述べること。必ずしも基準や事実に基づくとは限らない
例えば、ある部下に対して「半期での売上達成率は○○%で、計画通りに進捗管理ができていた」という言葉は評価です。そこには基準と事実が存在し、結果の根拠が明確です。
しかし、「何となく努力が足りない気がする」「もっと高い意識を持って取り組んでください」という言葉はどうでしょうか。言われた側からすると、「何をどう改善すればいいのか分からない」という状態に陥ります。
つまり、評価は“次の行動を生み出す”のに対し、評論は“迷いを生む”ことが多いのです。
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