09/09/2026
前章では、永住者を日本社会の恒久的構成員として捉える必要性を考えた。では、そのような構成員としての地位を制度はどのように支えるべきなのか。
均衡共生モデルは、永住を単なる在留期間の無期限化とは考えない。永住とは、外国人が長期間にわたり適法に生活し、働き、納税し、社会との関係を積み重ねてきたことに対して、国家が一定の安定を与える制度である。
しかし、それは国家が一方的に恩恵を与えるという意味ではない。外国人が社会に対する責務を履行し、国家もまたその定着と生活基盤を尊重する。この双方の関係を制度として固定することに、永住制度の本質がある。
したがって、永住とは「信頼の完成」ではない。将来に向けて継続される相互信頼を、法的・制度的な関係として位置付けることである。
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